BLANC BIJOU―歴史の詰まった会社

NiKKi Fron社の歴史は、1896年に麻の卸売専門店「春日商店」が創業されたことから始まった。BLANC BIJOUの創業者である春日秀之は、この春日商店の創業者の4代目にあたる。NiKKi Fronでは、常に時代と共に歩みながら、市場の先端を行く化学素材を数多く扱ってきた。春日秀之は、それらの素材の中から、戦後の日本で「白い宝石」と呼ばれた、蛍石から作られるフルオロポリマーの美しさとすぐれた性質に着目した。それは先端産業で用いられる素材だったが、感性価値にスポットライトがあてられたことのないものであった。

パリは春日秀之が素材の研究のため、数年間を過ごした学術都市であり、国際的な芸術の中心地である。自身のプライベートブランドとしてBLANC BIJOUを設立するに当たり、彼はこの都市に住む建築家、アーティスト、そして代々本物の豊かさに触れてきた名家の友人たちに、みずから着目した不思議な白い素材を見せて、意見を求めた。そのとき、だれもが目にしたことのない美しさに息を飲み、驚嘆したという。

2012年1月、BLANC BIJOUはパリのメゾン・エ・オブジェに初出展した。この場において、世界が最も注目する「ハイライト・マテリアル」に選出された。革新的な素材の感性価値は、これから世界へと発信されていく。

NiKKi FronとBLANC BIJOUのあゆみ

1896年 長野市に初代春日栄太郎が麻問屋「春日商店」を開業 1944年 2代目春日栄太郎が絹麻パッキングを発明、特許化し、「株式会社日本機材」を設立 1963年 パッキング素材を天然素材からフルオロポリマーに転換 1985年 天然繊維からガラス繊維に素材を転換し、繊維とポリマーのハイパフォーマンスコンポジットの工場を開設 2000年 日本文化の原点である京都から近い滋賀に生産拠点を新設
2009年 春日秀之が日本機材の代表取締役に就任、パリに春日秀之のプライ ベート法人として感性価値を発信する高級素材ブランド「BLANC BIJOU」を設立 2010年 独自文化を持つタイ王国に日本機材の生産子会社を設立、春日秀之が国内外法人の統括に就任 2011年 社名を日本機材からNiKKi Fron(ニッキフロン)に変更。     115周年記念事業として企業の独自文化創出のため長野本社ファクトリーを竣工 創業115周年をむかえたNiKKi Fron。この社名の「NiKKi」は、旧社名の日本機材の略 称であり、麻問屋から現在までの歴史を象徴しています。また、「Fron」は、フロ ンティアスピリットを意味する言葉です。過去の変遷を大切にしながら、新しいこ とに挑戦していく姿勢が、この新しい社名に示されています。 これまでの伝統と未来への革新を基盤に、私たちは様々な活動を通して企業の文化 を維持していきます。長野にあるNiKKi Fron社の工場、通称「ベルーガ」は、企業の 哲学と独自のBLANC BIJOU素材を表しています。

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